活動内容 -The contents of activity-

デコパージュってなに?

フランス古語の「切る」と言う意味の言葉を語源としたもので、その言葉通り、好みのプリント絵画を切り抜いて、プラーク(木板)や宝石箱、家具等に貼って、装飾をし、その上に何度もデコパージュ用の透明の仕上剤を塗り重ねて、プリント絵画を埋め込み、美しい工芸品を作り上げる手工芸です。
デコパージュは、16世紀に、日本のうるし塗の漆器に憧れたイタリア家具職人が始めたもので、白黒のプリントにカラーを手塗りして家具の装飾をしました。その後、18世紀には、フランス宮殿を中心とした上流階級で流行し、有名なマリーアントワネットもデコパージュを楽しみました。
ヨーロッパ中に広まり、イギリスの有名なロマン派詩人パイロン卿の作品が今でも残っています。19世紀には、アメリカに渡り、今世紀の科技術の発達に伴い、誰でも楽しめるようになり、60年代から大流行して今日に至っております。日本では70年代より上陸してアメリカ同様大流行をし、現代では手工芸の一分野として不動の位置を占めています。

基本作業

  1. 木目に添ってサンドペーパーをかけます。
  2. グランドコートで好みの色を塗り、よく乾燥させます。それを2〜3回繰り返します。
  3. プリントを貼ります。
  4. 仕上剤を1回1回よく乾燥させながら10回位塗り、耐水ペーパーで磨きます。
    それを2〜3回繰り返します。
  5. 最後にワックスを塗ります。
ポイント
  • 次の作業工程に移るときは、1回1回必ず乾燥させて行います。
  • 木地が特に悪い場合、ジェッソを塗った後、サンドペーパーをかけます。
  • 缶、プラスチック、陶器等はグランドコートの定着をよくするために下地剤を
    薄く塗ってから始めます。

2枚ルプセ(丸みのある立体感を出す)技法

同じプリントを2枚用意し1枚を板に貼る。もう1枚のプリントにマジックアートを3〜4回塗り、膨らませたい部分を切り抜く。
カットしたプリントの裏にグルーをつけ、その上に粘土をつけ、板に貼ったプリントの上に貼ります。
モデラーで膨らんだところに表情をつけて、仕上剤を塗って仕上げます。

トランスファー技法

プリントにマジックアートを6〜7回塗り、裏を水でしめらせ柔らかくし、はがしてフィルム状にします。
グルーをつけ素材に貼ります。
仕上剤を塗って仕上げます。
カーブしたところにも貼れますのでブローチ・オンクロスに使えます。
また、トランスファールプセ技法もあります。

ポイント
  • プリントが1枚しかない場合や、繊細な立体感を出したい時や、曲線の物に貼りたい時に
    使われる技法です。

クッキーカッター(シャープな立体感を出す)技法

クッキーの型抜きの要領で、粘土を使い、プリントに高低をつけ表情を出します。
全部貼り終え、充分に乾燥させてから、粘土の側面を着色し、仕上剤を塗って仕上げます。

3-D(立体、シャドーボックス)技法

同じプリントを数枚用意し、絵の遠近感を考えながら、プリントをカットします。
シリコンを使って高低をつけ、重ね貼ります。
後ろの絵から順番に前へ前へと乗せて遠近感を出していきます。
好みにより、仕上剤を塗ります。

金箔貼り技法

下地にモトポジを塗ります。
接着剤として、メタルリーフ接着剤を使用します。
仕上剤、油性のものを使用します。

その他

<アンティークブック技法>
<アンダーグラス技法>
<グラスオンクラックル・レリーフ・割板など。>